ぜーぜー・ヒューヒューする呼吸音(喘鳴)
「子どもの呼吸が苦しそう」
「寝ているときに胸が鳴っている」
「風邪を引くたびにゼーゼーするけど大丈夫かな…」
このようなお声をよく耳にします。お子さまの呼吸音が「ぜーぜー」「ヒューヒュー」となる状態は、「喘鳴(ぜんめい)」と呼ばれます。
この喘鳴は、気道(空気の通り道)が狭くなることで空気が通る時に音が鳴る状態で、乳幼児期にはよく見られます。
かわべ御池こどもクリニックでは、小児呼吸器やアレルギーに詳しい専門医が、お子さまの喘鳴の原因を丁寧に診察し、必要な検査・治療をご提案します。
喘鳴(ぜーぜー・ヒューヒュー)の原因
喘鳴は、さまざまな原因で起こりますが、特に以下のような状況が多くみられます。
1. ウイルス感染による気道炎症
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風邪やRSウイルス、ヒトメタニューモウイルスなどの感染で、気道が狭くなり音が鳴る
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乳幼児では気道が細く、炎症で狭まりやすい
2. 気管支喘息
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アレルギー体質が背景にあることが多く、慢性的に気道が敏感になっている
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夜間や明け方に症状が強くなることが特徴
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咳や呼吸困難を伴うことがある
3. 喘息様気管支炎
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乳幼児期によくみられ、喘息に似た症状を起こす
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成長とともに自然に治ることも多いが、繰り返すと喘息への移行も懸念される
4. その他の要因
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異物を吸い込んだ場合(ピーナッツやおもちゃの破片など)
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気道の先天的な異常
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アレルギー反応(薬、食べ物など)
当院では、必要に応じてレントゲンや血液検査などを行い、原因を慎重に見極めながら、保護者の方と一緒に治療方針を考えていきます。
喘鳴から考えられる病気
以下のような疾患が背景にあることが考えられます。
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RSウイルス感染症
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ヒトメタニューモウイルス感染症
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クループ症候群(喉頭炎)
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急性細気管支炎
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食物アレルギーや薬剤アレルギーによるアナフィラキシー
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気道異物(誤嚥)
症状の出るタイミング、頻度、他の症状(咳、熱、嘔吐など)を詳しく把握することが診断のカギとなります。
喘鳴の処置や治療法
喘鳴の治療は、原因に応じて異なります。以下のような方法が中心となります。
薬物治療
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吸入薬(気道を広げる薬:サルブタモールなど)
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抗炎症薬(ステロイドの吸入)
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内服薬(ロイコトリエン拮抗薬、抗ヒスタミン薬など)
特に喘息の診断がついている場合は、**症状を抑えるだけでなく、再発を防ぐための「長期管理」**が重要です。
吸入治療(ネブライザー)
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小さなお子さまでも使用でき、急性症状の緩和に有効です
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当院では院内での吸入治療も可能です
日常生活での対応
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風邪をひかないよう予防接種や手洗い、うがいを徹底する
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ハウスダストやダニなどのアレルゲンを減らす
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運動後や季節の変わり目に注意する
繰り返す喘鳴がある場合は、記録をつけることで治療の参考になります。
「ぜーぜー・ヒューヒュー」についてのよくある質問
Q1. 夜だけゼーゼーします。大丈夫ですか?
A1. 夜間の喘鳴は喘息の可能性があるため、継続するようであれば一度ご相談ください。
Q2. 吸入をずっと続けないといけませんか?
A2. 急性期に吸入治療を行うことはよくあります。長期的な吸入は症状や病気の種類によって必要性が異なります。
Q3. ぜーぜーするたびに病院に行くべきでしょうか?
A3. 呼吸が苦しそうな場合、顔色が悪い、眠れないなどの様子があるときは早めの受診をおすすめします。
院長より
お子さまの呼吸音が「ゼーゼー」「ヒューヒュー」と鳴ると、ご家族はとても不安になると思います。
喘鳴の原因はさまざまで、一度きりで終わるものから、繰り返し起こる病気まで幅広く存在します。
かわべ御池こどもクリニックでは、小児呼吸器疾患やアレルギーに関する専門的な知識をもとに、丁寧な診察とわかりやすい説明を心がけています。
平日19時(木曜除く)まで診療しておりますので、お仕事や保育園・幼稚園帰りにもご相談いただけます。
気になる呼吸音がある時は、どうぞお気軽にお越しください。
