体重の増えすぎ・やせにくい
「食べすぎているわけではないのに、最近体重が急に増えてきた」
「年齢の割に太ってきて、このままで大丈夫なのか心配」
「他の子より運動しているのに、体重がなかなか減らない」
お子さまの「体重の増えすぎ」「やせにくさ」に悩む保護者の方は少なくありません。
近年、小児の肥満は全国的にも増加傾向にあり、見た目だけでなく、将来の健康に関わる重大なサインとして早期の対応が求められています。
かわべ御池こどもクリニックでは、小児内分泌を専門とする医師が、体重増加の原因や背景を丁寧に評価し、生活改善や必要な治療のサポートを行っています。
子どもが太りすぎる原因
単なる食べすぎや運動不足だけでなく、体質やホルモンバランスなどが複雑に関係していることがあります。
よくある原因
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過剰なカロリー摂取
→ 甘いおやつやジュース、ファストフードの影響が大きいケースがあります。 -
運動不足
→ コロナ禍以降、屋外で体を動かす機会が減ったお子さまも多いです。 -
睡眠不足
→ 睡眠が足りないと、ホルモンバランスが乱れて食欲が増えることがあります。 -
家族の生活習慣
→ 家族全体の生活リズムや食事の内容が影響します。 -
ホルモンや代謝異常(内分泌疾患)
→ 成長ホルモンや甲状腺ホルモンの異常、副腎の病気などが隠れていることもあります。
注意が必要なサイン
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BMI(体格指数)が年齢の基準より高い
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体重だけでなく身長の伸びも悪い
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食べすぎていないのに体重が増え続ける
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月経が不規則(女児の場合)
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いびき、昼間の眠気が強い
このような症状が見られる場合、医療的な評価が必要な可能性があります。
背景にある可能性のある病気
| 疾患名 | 特徴 |
|---|---|
| 単純性肥満 | 食事や運動などの生活習慣が主な原因の肥満 |
| 内分泌性肥満(甲状腺機能低下症、成長ホルモン分泌不全など) | ホルモンの異常によって代謝が低下している状態 |
| クッシング症候群 | ステロイドホルモン(コルチゾール)の過剰により中心性肥満などがみられる |
| 遺伝性疾患・症候群 | プラダー・ウィリー症候群など、特定の遺伝的背景を持つ疾患 |
特に、肥満が急激に始まった・やせない上に成長が止まったように感じる場合は、単なる食べすぎとは限りません。
処置や治療法について
治療は「体重を減らす」ことだけが目的ではなく、健康的な生活を身につけ、将来の生活習慣病を防ぐことを目指します。
1. 生活習慣の見直し
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食事指導(栄養バランス・量の見直し)
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運動習慣の提案(無理のない範囲での運動量の増加)
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睡眠や生活リズムの整備
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家族全体での取り組みを支援
2. 定期的な体重・身長の測定とフォロー
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成長曲線を使って経過観察
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モチベーションを保つための個別支援
3. 必要に応じた血液検査・ホルモン評価
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内分泌異常が疑われる場合には、精密なホルモン検査を行います
4. 合併症への対応
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脂質異常、肝機能異常(脂肪肝)、高血圧などがある場合は、早期に対応します
よくある質問
Q1. 「ぽっちゃり」でも病院に行ったほうがいいですか?
A1. 成長曲線やBMIで評価できます。「ぽっちゃり」と思っていても、実は生活習慣病のリスクが高まっている場合もあります。
Q2. 子どもが太っていると大人になってからも太りますか?
A2. 小児期の肥満は、約7割が成人期の肥満につながると言われています。早期対応が大切です。
Q3. ホルモンの病気はどんな症状がありますか?
A3. 肥満だけでなく、身長が伸びにくい、疲れやすい、元気がないなどの症状を伴うことが多いです。
院長より
お子さまの「体重が増えすぎているかも」「最近やせにくくなってきたかも」と感じたとき、
「成長の一部だろう」「食べすぎだけかな」と見過ごしてしまうことも少なくありません。
でも実はその裏に、ホルモンの異常や生活習慣の積み重ねが隠れていることもあるのです。
かわべ御池こどもクリニックでは、小児内分泌を専門とする立場から、
肥満の原因を丁寧に評価し、お子さま一人ひとりに合ったアプローチをご提案しています。
無理なダイエットを押しつけるのではなく、ご家族と一緒に健康的な生活リズムを整える支援を行いますので、安心してご相談ください。
平日19時(木曜除く)まで診療していますので、学校帰りでも来院いただけます。
