周囲の子と比べて背が低い
「同じ学年の子と並ぶと、うちの子だけ背が小さい気がする」「成長曲線を見ても、ずっと下のほうを推移している」
そんなご心配をされて受診されるご家庭は、当院にも多くいらっしゃいます。
子どもの背の伸びには個人差がありますが、明らかに低身長が続いている場合は、専門的な評価が必要なこともあります。成長のカギを握る「成長ホルモン」や「甲状腺ホルモン」など、ホルモンの働きが関わっていることもあるからです。
「かわべ御池こどもクリニック」では、小児内分泌を専門とする医師が、成長の状態を医学的に評価し、ご家族にわかりやすくご説明いたします。
背が低いと感じる原因
お子さまの背の伸びが遅く感じられる背景には、いくつかの要因が考えられます。
よくある原因
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体質的なもの(家族性低身長)
→ ご両親の身長が低めの場合、自然とお子さまの身長も低い傾向があります。 -
思春期の遅れ(思春期遅発)
→ 成長期が周囲よりも遅れて訪れるタイプです。最終身長は平均的になることが多いですが、経過観察が必要です。 -
栄養や睡眠など生活習慣の影響
→ 成長ホルモンは夜間に分泌されるため、睡眠不足や偏った食生活が成長に影響することもあります。 -
慢性疾患やホルモン異常(内分泌性低身長)
→ 成長ホルモンの分泌不全、甲状腺機能の低下、染色体異常などが原因となることがあります。
ご自宅で判断するのは難しいため、成長曲線や血液検査、骨の年齢(骨年齢)評価などをもとに、医学的な見地から評価を行うことが大切です。
背が低いことで考えられる病気
「背が低い」という症状の背景には、以下のような病気が隠れていることがあります。
| 疾患名 | 特徴・所見 |
|---|---|
| 成長ホルモン分泌不全症 | 成長ホルモンが足りず、年間の伸びが4cm未満になることも |
| 甲状腺機能低下症 | 代謝が低下し、成長や発達が遅れる |
| 骨疾患(軟骨異栄養症など) | 手足のバランスが悪い、骨に特徴的な変化が見られる |
| 染色体異常(ターナー症候群など) | 女児に多く、思春期が来ないことや他の特徴を伴う |
| 慢性疾患(心臓病、腎臓病など) | 病気の影響で成長が抑えられることがある |
これらを見極めるには、単なる身長の数値だけでなく、成長スピード・ホルモン値・骨年齢などの総合的な判断が重要です。
処置や治療法について
治療の内容は、原因や成長の段階に応じて異なります。
1. 経過観察
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体質性や思春期遅発が疑われる場合
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成長曲線を追いながら、定期的に様子を見ていきます
2. 成長ホルモン治療(保険適応あり)
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成長ホルモン分泌不全症など、一定の基準を満たすと保険で治療が可能
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週数回の自己注射で、成長スピードを促すことが期待されます
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成長の効果には個人差があり、継続的な観察と調整が必要です
3. 原因疾患の治療
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甲状腺疾患にはホルモン補充療法
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染色体異常には思春期の誘導などのケア
ご家族にとっては「注射は痛そう」「本当に効くの?」といった不安もあると思います。当院では、治療の必要性や効果を丁寧にご説明したうえで、安心して選択いただけるようサポートしています。
周囲の子と比べて背が低い…よくある質問
Q1. どのくらい背が低いと病院に行ったほうがいいですか?
A1. 目安として、年間の身長の伸びが4cm以下、または同年齢の平均より2SD(標準偏差)以上低い場合は、専門医の受診をおすすめします。
Q2. 成長ホルモン治療はいつから始めるのがよいですか?
A2. 骨年齢が進みすぎる前、できるだけ早い段階で治療を開始することで効果が高くなるとされています。
Q3. 女の子は成長が早いと聞きましたが、それも関係ありますか?
A3. はい。女の子は平均して男の子よりも成長期が早く訪れるため、「成長のタイミング」が異なることもあります。個々に合わせた判断が大切です。
院長より
背の低さは、親御さんにとってとても気になるポイントだと思います。
「大丈夫かな」「将来困らないかな」と悩まれるお気持ち、よくわかります。
私たち「かわべ御池こどもクリニック」では、小児内分泌に特化した立場から、お子さま一人ひとりの成長を丁寧に見守り、必要なサポートを提供しています。
成長ホルモンの検査や治療も可能ですし、日常生活や食事・睡眠についてのアドバイスも行っています。
平日19時(木曜除く)まで診療しておりますので、お忙しいご家庭でも通いやすい環境です。
「気になるけど、受診するほどじゃないかも」と思わずに、どうぞお気軽にご相談ください。
